【電車のレールには隙間がある】
どーも本庄です。
「超」飽き性の私のブログ26投稿目です。
今回のテーマは【電車のレールには隙間がある】です。
皆さんは電車を乗っている時に「ガタンゴトン」という音が気になった事がありませんか?
実はあの音は電車のレールに隙間があり、そこを電車が通過する時にガタンゴトンと音がするんです。
ではなぜレールに隙間があるのでしょうか?
隙間があっては脱線しないのでしょうか?
実は
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夏場はレールが伸びるから
です。
レールの線路の継ぎ目には敢えて隙間を作り、夏の暑さで鉄が膨張しても歪まないようになっているのです。
逆に継ぎ目に隙間がないと、熱で膨張したレールが横に曲がってしまい脱線の恐れがあるのです。
そのためある程度の隙間を作っておけば膨張したとしても隙間部分に収まるという事なのです。
【レールの長さ】
レールの基本的な長さは25mです。
これを「定尺レール」といい、かつてはほとんどがこのレールが使われていました。
25mという長さはレールの伸びしろと継ぎ目のバランス、運搬などの都合で使いやすかったのです。
25mは電車の1両より少し長い程度なので、電車が走る時は常にガタンゴトンと音がなるです。
【ロングレール化】
最近ではガタンゴトンという音が少なくなったことを皆さんは気が付いていますか?
その理由は25mより長いレールが使われるようになったからです。
設置場所にもよるが25mから200m未満のレールの事を「長尺レール」と呼び、200m以上のレールを「ロングレール」と呼びます。
ロングレールを使用する目的は継ぎ目を減らす事です。
継ぎ目がなくなればガタンゴトンという音も少なくなり、乗り心地も良く沿線の騒音も軽減できるのです。
また、レールの継ぎ目の点検や保守の手間も省けるのです。
ですが、ロングレールが膨張すると脱線の危険があるので、使用場所は長大トンネルや地下鉄などの温度差の小さい部分だけでした。
ところが鉄道技術者の研究により、伸びる部分はレールの先端だけ、レールの長さと伸びる長さは比例しないという事がわかり、積極的にロングレールが使われるようになりました。
新幹線は初めからロングレールが使用されており、JRの従来線や大手私鉄でもロングレールへの交換が進んでいます。
また、ロングレール同士の継ぎ目部分も音が出にくい構造になっております。
片方のレールを先端のように薄くして内側に、反対側のレールは外側に曲げ、分岐器のような継ぎ目になっています。
レールが伸びた場合でも、二つのレールは常に接触し続けており隙間ができない仕組みになっています。
こうした方式を「エキスパンド・ジョイント」と呼びます。
ロングレールの継ぎ目を通過する時は、多少の音はするが従来の継ぎ目よりはずっと小さい音になっています。
ちなみに、青函トンネルに使用されているロングレールの長さは全長52.6kmもあり、東北新幹線のレールは60km以上のスーパーロングレールが使用されています。