【「は」はなぜ「わ」と読むのか?】
どーも本庄です。
「超」飽き性の私のブログ20投稿目です。
今回テーマは【「は」はなぜ「わ」と読むのか?】です。
私たち日本人は当たり前のように「~は」を「~わ」と読み、発音しています。
私の子供が助詞の「は」をそのまま「は」と発音していたので、なぜこうなったのかを調べました。
「は」を「わ」と読む理由は
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旧かなづかいのまま残された
からです。
日本では1946年までは旧かなづかいが使われておりました。
「旧かなづかい」では、語頭以外の「はひふへほ」は「わいうえお」と発音していました。
書く場合、「かほり」⇒「かおり」、「にほひ」⇒「におい」と読むように決められていたのです。
代表的な物で「てふてふ」を「ちょうちょう」と読むのを知っていますか?
ひらがなは平安時代にでき、時の経過とともに音が変わってきて、文字と音のずれが生じてきました。
しかし それを第二次世界大戦後の1946年に、できるだけ文字と音を一致させるようになりました。
「にほひ」は音の通り「におい」と書き、「つはもの」は「つわもの」と書くように決めました。
ですが、助詞の「は(Wa)」と「へ(e)」だけは例外として残されることとなりました。
そのため「こんにちは」は「は」のまま残されることとなりました。
【「を」は「お」】
助詞の「を」は「ウォ(Wo)」と発音していたのが次第にWが消えてしまい、「お」と同じ音になってしまったのです。
助詞の時だけはわかりやすいようにそのまま「を」を使う事としたのです。
【「じ=ぢ」「ず=づ」】
平安時代から次第に音が変わってきた例としては、「ざ行」の「じ」と「だ行」の「ぢ」それと、「ず」と「づ」です。
江戸時代の中頃には原則として「ざ行」の「じ」と「ず」を使い、「だ行」の「ぢ」と「づ」を使わないようにしました。
元は「おぢいさん」だったのが「おじいさん」となり、「じ」にすることで「ちち」との関連性がなくなってしまいました。
元の意味が分からなくなってきている言葉が増えています。
そこで「おぼろづきよ」や「はなぢ」、「かなづかい」のように元の意味がはっきりしている言葉は、例外として「ぢ」や「づ」を使っても良いという事になりました。
【まとめ】
「旧かなづかい」では、語頭以外の「は」は「わ」と発音されていましたが、助詞以外の「新かなづかい」となった時に音の通り「わ」と書くことになりました。
しかし、助詞の「は」の時だけは助詞とわかりやすいように「は(Wa)」の表記のまま残されたからです。